音弥(小説)
当初、プロットを決めるために書き進めたこの短編小説は結末まで3000文字程度でした。 後から読み直すと、 箇条書きに肉付けしただけのそれは、 真相推理する間もないくらい転換が早すぎて、少し加筆しました。 それが7000文字程度になり、このブログに公開…
9.確認 あの猫は、あの日抱きしめた猫だったのだろうか?その後、段ボールにいなかったのは、誰かに助けられたのではなく、あのようなことをされるために連れ去られたのか?いや、きっとそんなはずは無い。そんな偶然があってたまるものか。そんな殺生なこ…
1.音弥(オトヤ) その名は音弥(オトヤ)少し色白で華奢な男の子。思春期真っ最中で、背丈は少し小さくて、ちょっぴり人見知りな文学少年だった。 (田舎町風景)学校から一番近い裏山へ寄った後の帰り道。ぽつんとそびえたつ段ボールが置いてあった。箱の中をの…